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【樹木の豆知識】庭木の植え方・管理について

庭の木が年々弱ってきたと相談をうけることがあります。現場で土壌を調べながら、根の周りを掘ってみると、木が通常より深植えになっていることがあります。


深植えにすると、水やりの回数が減ったり、支柱がなくても倒れにくいなどの利点があるように思うかもしれませんが、実際は全く反対です。根が空気を求めて地表近くに上がってきてしまうため、夏場の高温や水不足で弱りやすくなり、深い層にある根は酸素不足で灰褐色になり死んでしまいます。根の表面に大量の土を被せる植え方はやめましょう。



これと同じような現象が水やりの仕方で発生します。表面の土が乾いていないのに、毎日水をやるのはよくありません。表面の土が乾いてから、たっぷりあげるようにします。根が生活するためには、たくさんの酸素が必要です。根は水を吸収するときに、水に含まれている酸素を取り込んでいます。こまめに水やりをすると、土の中の空気が少なくなってしまい、根は空気を求めて地表近くに根を発達させてしまいます。基本的に根は水を求めて地中深くに張っていきます。地中深くに張ることによって、乾燥、地表高温害から守ることができるのです。



庭杉(代表:杉浦義隆)

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