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【Hot Topics】樹木葬への関心と基礎知識

更新日:3月6日

桜の開花予想が公開されました。今年は全国的に平年並みか平年より遅めの開花になるとのことです。


3月22日に東京で開花がスタートし、続いて四国地方、九州地方、東海地方でも開花し始める予想となっています。花々が賑やかな季節が待ち遠しいですね。



さて、本日のテーマは「樹木葬」です。




ゴールデンウィーク、GWや盆暮など家族の集まるタイミングに相続や葬儀に関して会話しましょう・・・と言われてますが、皆様のご家庭でもそういった対話をなされていますでしょうか?


ちょうど先日、三河エリア在住のurTREEのお客様からもこのような質問をいただきました。


樹木葬ってどうなの? どんな木でも良いの?



葬儀に関しては昨今、お墓の考え方に多様性が出てきており、今は”樹木葬”が人気みたいですね。


樹木葬は、墓石の代わりに樹木や花をシンボルとするお墓で、庭木や自然を愛する人々に人気があるそうです。。。


宗派に関する考え方や、墓守の手間などを考えて樹木葬にする方が増えてると聞いてますが、個人区画がある個別型や集合型、合祀型などいろいろなパターンがあるらしいです。。。


(実は、かなり上澄だけ掬った適当な知識しかありませんでした!)



樹木葬に関しては、私自身も知識が曖昧でしたので、この機会に基礎知識を学びなおしました。


以下に「樹木葬とは?」をまとめます。

みなさまのお役に立つ情報提供にもなると幸いです。


 


樹木葬とは?


樹木葬は基本的に「永代供養」


永代供養とは、遺骨を継ぐ人がいない場合、お寺の住職が責任を持って永代にわたり供養という宗教儀礼をおこなうシステムのことです。


永代供養は遺骨の管理・供養システムになるため、形式は問いません。

一定期間個別に区画を使用したり、墓石を建てる場合はの永代使用料や墓石の購入が必要となります。


樹木葬は、永代供養墓のタイプのことで、樹木を礼拝対象として永代供養されるお墓のことです。


樹木葬と従来のお墓の違いは、墓石の代わりに樹木を使うところにあります。

従来のお墓は御影石で作られた碁石を墓標としますが、樹木葬は樹木を墓標とし、周辺に遺骨を埋葬するスタイルのお墓です。


ちなみに樹木の墓標のことをシンボルツリーと呼びます。


樹木葬が可能な霊園を運営している企業には、ペットと一緒に埋葬できる墓所を提供しているところもあります。



樹木葬は永代供養できるプランが一般的で、永代供養墓のひとつとして認知が広がっています。

管理・供養も施設側が行ってくれるため、安心して遺骨をあずけることができます。


ただし、樹木葬の厳密な定義(ルール)はいまのところないようで、寺院や事業者ごとにプランの提供内容はそれぞれ異ります。



 


樹木葬の主な立地タイプは二種類


一般的な樹木葬の霊園タイプは大きく分けると「里山型」と「公園型」の二種類となります。



里山型

自然の里山を活かしたタイプで、周囲の自然環境と一体となれることから「最期は自然に還る」という意味合いで人気です。


一方で、墓標自体が判別しにくいため、墓参りや掃除など、墓所の管理には困難な点はあるようです。







公園型

一本の木の周辺に多人数の合葬墓型で納骨されるタイプと、樹木葬エリアの個別区画に納骨するタイプがあります。


霊園が公園になっているガーデニングタイプもあり、「墓」というイメージが薄いこと、景観が良いことから支持されています。


従来の墓地のように墓参りができるという点が大きなメリットとなります。



 


樹木葬は三種類に大別




合祀型

遺骨を骨壷から取り出し、ひとつの区画に他の人の遺骨と一緒に埋葬されます。つまり、共同の墓地で眠ることになります。


埋葬方法は、土中に直接埋葬されるケースがほとんどです。施設によっては、納骨布袋に入れて埋葬されることもあるようです。


また、区画の区別はつけませんが、遺骨を埋葬する穴は別々に用意して埋葬するスタイルもあります。






集合型

1本のシンボルツリーを複数の区画で共有するタイプの埋葬方法で、区分け型とも呼ばれます。


区画を明確に分けているため、家族や夫婦、個人単位で埋葬可能です。


また、シンボルツリーの代わりにプレート上の墓標を配置し、草花を植える方式を採用する施設もあります。


一定期間を骨壷で安置され、期限が過ぎたら合祀墓へ移されるケースが多いようです。





個別型

個別に区画が与えられるタイプの埋葬方法です。ひとつの区画に一本ずつシンボルツリーを植えて、その下に遺骨を埋葬します。


区画が分かれているため、集合型と同様に家族や夫婦、個人単位で埋葬が可能です。


個別型のメリットは、一般的なお墓のようにお参りできることです。ただし、個別に区画やシンボルツリーを使用できる分、費用は他の型に比べて割高です。


埋葬方法は集合型と同様で、骨壷で一定期間安置した後に合祀墓に統合されるのが一般的のようです。




 


樹木葬の費用相場



【種類別】墓地使用料の費用相場

合祀型

5万~20万円   ※1人あたり

集合型

20万~50万円   ※1区画あたり

個別型

50万~100万円  ※1区画あたり

屋外墓地の全国的価格は、墓石および墓石工事代(150万円)および墓地永代使用料(100万円)が一般的相場です。


一方で、樹木葬の価格は里山型と公園型では値段に大きな開きがありますが、個々の要望に応じて選択することができます。ただし、一人分の費用として明示されている場合、複数人で使用する際、割高になるここともあり注意が必要です。



その他、墓地使用料以外に別途費用がかかります。


その他費用内訳

埋葬費

2万~5万円

銘板彫刻費

2万~10万円

年間管理費

0~1万円



墓石などを使用する、いわゆる一般墓は総額100万~300万円ほどかかるので、樹木葬は比較して費用を抑えることができると言えそうです。


樹木葬サービスを提供する寺院や事業者ごとにプラン内容はそれぞれ異りますので、個別案件につきましては必ずお客様ご自身でサプライヤーにご確認ください。



 

まとめ


メリット

・墓地の継承や、墓地の管理がいらない

・自然志向、自然回帰という面から「エコ」という考え方が尊重される

・墓石を建てるよりも、費用の負担を抑えることができる

・同じ自然葬の海洋散骨に比べて「墓の形態」がはっきりしているので墓参りが可能

・ペットと一緒に眠りたいという望みもかなう



デメリット

・郊外の樹木葬墓地は交通の便が良くない

・数人分で使用する場合、割高になることもある

・合葬タイプの場合、墓標が判別しにくい

・骨壷ごとを収めるタイプ以外は、一度納骨すると再度お骨を取り上げることはできない

・樹木葬とは名ばかりで、樹木がほとんどない墓地もある


 



次回のコラムでは、樹木葬で人気の樹木について書きますので、

ぜひそちらの記事も閲覧よろしくお願いいたします。




 

お庭の管理に難儀さや不安を感じたら、「庭の終活」を早めにご検討いただけると良いと思います。


取り壊し/リノベーション費用は、実際にお庭を拝見し、お客様の要望を詳しくヒアリングさせてもらった上でお見積りいたします。


引き継ぐ庭木もその際にご相談ください。


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愛知県三河地方のお客様は、無料でお見積りを承っております。


まずはお気軽にご相談ください。

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