【Hot Topics】庭の管理|防草シートの基礎知識
- H.Nakamura
- 5月19日
- 読了時間: 4分
更新日:5月20日
先日、urTREEのお客様から庭の終活後の管理方法についてのお問い合わせをいただきました。
「庭の終活で、庭の一部を解体を検討していますが、解体した後はどうしておくのがよいでしょうか?」
「高齢になって草むしりも難儀になってきているので、できるだけ楽に管理できると嬉しいです。」
「近所の空き地にシートが敷いてあるのですが、あのようなシートは個人宅の庭でも対応可能でしょうか?」
urTREEでも、庭の解体後に、防草シートを敷いて以後の管理をできるだけ簡便にする処置を施すケースはございます。
防草シートを敷くことは雑草対策として非常に有効です。ただし、用途や条件によっては注意点もありますので以下にメリット・デメリット、敷くのに適した時期、シートの種類と価格帯を整理して説明いたします。
みなさまの庭の終活のお役に立てると幸いです。

◎防草シートのメリット
雑草の抑制:
光を遮断して雑草の光合成を妨げることで発芽や成長を抑える。手作業での草取り頻度が大きく減る。
庭の見た目がすっきりする:
整った印象を与えるため、景観美化にも貢献。上に砂利やウッドチップを敷けばさらに美観が向上する。
害虫の発生を抑える:
雑草が減ることで虫の住処が減り、蚊・ダニなどの発生をある程度防げる。
メンテナンスが楽になる:
定期的な草むしりや除草剤の散布が不要になる。高齢者や忙しい方に適している。
土壌の流出防止:
雨風での土の流出やぬかるみを防ぎ、土壌を安定させる。
◎防草シートのデメリット
見た目が不自然になることがある:
シートがむき出しだと人工的な印象になる。砂利やウッドチップでカバーするのが一般的です。
完全には雑草を防げない:
シートの隙間や端からの雑草侵入、飛来種子による発芽などは発生する可能性あり。
設置コストと手間がかかる:
購入費、敷設作業、固定用のピンや上に敷く素材などが必要となる。
経年劣化がある:
紫外線や摩耗により、2〜10年程度で劣化する(種類により異なる)。交換が必要になる場合もある。
水はけの悪化の可能性:
安価なシートは透水性が低く、雨水がたまることもある。質の良いシートの選定が必要。

◎防草シートを敷くのに適した時期
春(3月〜5月):
雑草が本格的に生える前に設置でき、効果を最大限に発揮しやすい。気候も穏やかで作業しやすい。
秋(9月〜11月):
夏の雑草シーズンが終わり、来年の雑草対策として敷くのに最適。地面が柔らかく施工しやすい。
◎防草シートの種類と価格帯
不織布タイプ:
・柔らかく扱いやすい。透水性は高いが耐久性は低め。
・約2〜5年
・約100〜300円/㎡

織布タイプ(ポリプロピレン等): ・丈夫で防草効果が高い。端がほつれやすいが、耐久性が高い。
・約5〜10年
・約200〜600円/㎡

高耐久・プロ用タイプ
・建設現場や農業用にも使われる。紫外線や摩耗に強い。
・10年以上
・約500〜1,000円/㎡

透水防根タイプ:
・防草に加え、樹木の根の侵入も防止。透水性あり。
・約10年
・約800〜1,500円/㎡

◎補足:防草シート施工時のポイント
・地面をしっかり平らに整地し、雑草や石を取り除いてから敷く。
・シートの端を10〜15cm重ねて施工し、ピンでしっかり固定する
・上に砂利・ウッドチップ・人工芝などを重ねることで効果・景観がアップする。
必要であれば、具体的なおすすめメーカーや施工手順も紹介できます。お気軽にご相談ください。
urTREEでは庭の終活サービスを提供しており、ご高齢になられたお客様から自宅の庭を整理しておきたいというご相談が増えております。
解体作業だけをご提案するだけでなく、状態の良い庭木は査定を行い、次の庭主への引き継ぎを試みます。
私たちは、各地域の植木屋・庭師(樹木医)と連携して、
価値ある庭木を保護(買取・譲受)し、
お客様の『庭の終活(庭じまい)』をお手伝いします。
今回の記事が庭の終活をご検討いただく良い機会になると幸いです。