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【Hot Topics】庭によく出る害虫と対処策

  • 執筆者の写真: H.Nakamura
    H.Nakamura
  • 5月21日
  • 読了時間: 3分

本日は、庭によく出る害虫とその対処についての基礎知識を学んでいきます。


人間と同じく、暖かい気候条件は害虫の発生に好適な環境となり、さまざまな害虫も活発に行動を始める時期です。


害虫は梅雨前ごろから夏にかけて繁殖するため、梅雨に入る前のこの春に害虫駆除・害虫対策をしておくと安心です。







日本の庭によく見られる主な害虫とその特徴


1.アブラムシ:

新芽や葉に集まり、植物の栄養を吸う。ウイルス媒介も。




2.カイガラムシ:

枝や幹に固着して栄養を吸う。黒カビの原因にも。




3.ハダニ:

葉の裏に発生し、葉が白く変色・落葉。乾燥時期に多い。




4.ヨトウムシ:

夜行性で葉を食害。芝生や野菜、草花に大被害。




5.コガネムシ(幼虫含む):

幼虫が根を食べ、植物が枯れる。成虫は葉を食べる。




6.ナメクジ:

湿った場所を好み、柔らかい葉や花を食べる。





7.チャドクガ:

ツバキ類に多く発生。幼虫の毒毛で皮膚炎を起こす。


(幼虫)

(成虫)



8.シロアリ:

木製構造物や枕木、デッキなどに被害。





駆除方法(害虫別)


1. アブラムシ

・物理的駆除:水で洗い流す、テープで取る。

・化学的駆除:殺虫スプレー(オルトランなど)。

・自然天敵利用:テントウムシやヒラタアブの誘致。



2. カイガラムシ

・手作業:歯ブラシで擦る。

・薬剤散布:マシン油乳剤(冬季)や専用殺虫剤。



3. ハダニ

・水やりで湿度管理:乾燥を嫌う。

・薬剤:殺ダニ剤(アカリタッチ、ダニ太郎など)。



4. ヨトウムシ

・捕殺:夜に見回って手で取る。

・殺虫剤:BT剤(バチルス・チューリンゲンシス菌)などが有効。



5. コガネムシ

・成虫対策:殺虫スプレーで駆除。

・幼虫対策:オルトラン粒剤を根元に散布。



6. ナメクジ

・トラップ:ビールトラップ、銅テープ。

・薬剤:ナメクジ誘引剤(メタアルデヒドなど)。



7. チャドクガ

・注意点:幼虫・抜け殻・巣すべてに毒毛あり、素手厳禁。

・駆除方法:防護服着用して袋に密封、殺虫剤(スミチオン等)を散布。



8. シロアリ

・専門業者による防除が推奨。

・予防処置:木部に防蟻剤塗布。





害虫の発生予防策


◎風通しを良くする。密植を避け、剪定で通風確保。湿気を抑える

◎落ち葉や枯葉をこまめに掃除する。害虫の温床になる

◎肥料・水のやりすぎを避ける。特に窒素過多はアブラムシやコガネムシを誘発する

◎天敵の住処を作る。野鳥や益虫が集まる環境を作る

◎病害虫に強い植物を選ぶ。品種改良された抵抗性植物を利用する

◎定期的な予防薬剤散布する。春と秋に殺虫殺菌剤をローテーションを使用する

◎清潔な道具を使用する。切り口から病害虫が侵入しないよう注意する




まとめ


害虫は早期発見・早期対処が最も重要です。
発生してからの駆除は労力が大きいため、予防を重視しましょう。
無農薬での対応を望む場合は、天敵利用や物理的除去を根気よく行うことが鍵です。



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